【作例あり】マクロレンズとは?違いを2つのポイントで解説します。

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こんにちは。てつみー (@te23_photohibi) です。

マクロレンズと普通のレンズの違いって、なんだかよく分かりませんよね。

ざっくり言うと、マクロレンズは被写体に近寄って撮影できるレンズのことを指します。肉眼では見ることができない細部のディティールや質感を映し出すことができる点が最大の魅力です。

この記事では、マクロレンズについて2つのポイントで解説していきます。
また、実際にマクロレンズで撮影するとどういった表現が可能になるのか?作例と共にご紹介します。

こんな人向けの記事です

・マクロレンズって何?
・通常のレンズとはどこが違うの?
・どんな写真を撮ることができるの?
・おすすめのマクロレンズはどれ?

マクロレンズの2つのポイント

通常レンズとマクロレンズの違いを解説するにあたり、ポイントとなるのが次の2つです。

・ポイント1. 被写体に近づいて撮影できる
・ポイント2. 被写体を大きく撮影できる

ポイント1. 被写体に近づいて撮影できる

マクロレンズを使うと、通常よりも被写体に近づいて撮影できるようになります。
つまり、最短焦点距離さいたんしょうてんきょりが短いレンズということです。

難しい言葉が登場しましたが、とても重要なので詳しく解説します。

てつみー

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最短焦点距離とは?

一眼レフのレンズには「どこまで被写体に近づいて撮影できるか?」を表す最短焦点距離が決められています。
数値よりも短い距離で撮影しようとしても、ピントが合わないようになっています。

テーブルの上の料理を撮影しようとしたら、ピントが全然合わない!なんて経験をしたことはありませんか?

てつみー

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例えば 、CanonのEF50mm F1.8 STMというレンズの最短焦点距離は35cmです。このレンズで、被写体との距離20cmで撮影しようとしてもピントが合いませんので、15cm後ろに下がって撮影しなければいけません。


もう少し分かりやすい例として、Canonの2つのレンズで比較してみると次のようになります。

レンズ名称最短焦点距離
① RF85mm F1.2 L USM0.85m
② RF85mm F2 MACRO IS STM0.35m

焦点距離はどちらも同じ85mmですが、最短焦点距離には50cmも差がありますよね。
②のRF85mm F2 MACRO IS STMは、被写体に35cmまで近づいて撮影できます。

最短焦点距離は短ければ短いほど、使い勝手が良くなります。

てつみー

てつみー

最短焦点距離の短いマクロレンズは、テーブルの上の料理を撮影したり、小さなアクセサリーを撮影する際に重宝します

ポイント2. 被写体を大きく撮影できる

2つめのポイントは、被写体を大きく撮影できる点です。
えっ、大きくってどういうこと?!ってなりますよね。
僕もこのイメージがイマイチ掴めず、マクロレンズの理解に苦しみました(笑)

この後、図説も交えて詳しく解説していきます。

てつみー

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最大撮影倍率

なんだか小難しいキーワードですが、最大撮影倍率さいだいさつえいばいりつ)についてあああについて解説します。
これは一言で言うと「最短焦点距離でイメージセンサー上に表示される被写体の大きさ」になります。

この概念が少し厄介で、多くの人が混乱してしまう原因になっています。

てつみー

てつみー

最大撮影倍率は「1:1」や「1倍」といった数値で表示され、倍率が大きいほど被写体が大きく写ります
マクロレンズは、倍率によって以下のように呼び方が変わります。
・1:1(1倍)=マクロレンズ
・1:2(0.5倍)=ハーフマクロレンズ
・1:4(0.25倍)=クォーターマクロレンズ

例えば、フルサイズのセンサーサイズは約36mm×24mm。
直径20mmの硬貨を撮影した場合、1:1のレンズであれば等倍の20mmでセンサーに写ります。

ちょっと分かりにくいと思いますので、以下の図を参照ください。

てつみー

てつみー

このように、マクロレンズを使うとセンサーに対して被写体が大きく撮影できる点がポイントとなります。

最大撮影倍率が大きい(=1:1以上の)マクロレンズは、被写体が大きく写るので細部のディティールまで鮮明に描写してくれます。

マクロレンズで撮影した作例

百聞は一見にしかず!ということで、試しにマクロレンズで色々なものを撮影してみました。
使用したのはSIGMA 70mm F2.8 DG MACROというレンズになります。

非常に近距離で撮影することができます
ピントの合った部分はかなりシャープ
水のディティールが鮮明に表現されています
クッションカバーの素材感も鮮明に
レザーソファ
指輪にだけピントが合う
人物のパーツに寄ってみても面白い

被写体の立体感や、映り込む光のトーンなど、肉眼で見るよりもディティールが精細に映し出されています。
そして、ごく一部のみにピントが合っていて、なんだかいつもよりもクローズアップされた印象の写真ですよね。

これが、マクロレンズならではの写真です。

てつみー

てつみー

人間の眼では見ることができない、想像力を超えた世界を体験できることがマクロレンズ最大の魅力だと思います。

マクロレンズで撮影すると面白い被写体

マクロレンズの特徴を活かして、さまざまな撮影に挑戦することができます。
マクロと聞くと、近接撮影しかできないように思いがちですが、決してそんなことはありません

風景撮影やスナップにも使える
マクロレンズで撮ると面白い被写体

・花、植物
・人物(手や耳などのパーツに寄る)
・布や衣類の生地
・食べ物
・犬や猫などのペット

これだけに限らず、見慣れた被写体をあえてクローズアップすることでいつもと違ったイメージの写真を撮ることが可能です。

日常の景色も、マクロレンズでクローズアップすることで、いつもとは違って見えるものです。

てつみー

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おすすめのマクロレンズ

主にCanonユーザー向けになりますが、おすすめのマクロレンズを2つほどご紹介します。

1. EF100mm F2.8Lマクロ IS USM

マクロレンズの定番ともいうべきレンズで、物撮りの際にはほぼ100%の確率で登場します。
CanonのLレンズらしい、素直で癖のない描写が特徴のマクロレンズ。最大撮影倍率は1倍。

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2009年に発売されたものですが、今なお絶大な人気を誇っています。

てつみー

てつみー

ちなみに、2021年7月には、RFマウントにも対応したRF100mm F2.8 L MACRO IS USMが発売されています。
こちらはEFよりもさらにパワーアップしており、最大撮影倍率が1.4倍(すごい!!)になっているほか、ボケのニュアンスを調整できるSAコントロールリングを搭載しています。

2. SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO Art

CanonのLレンズは高くて手が出せない!という方には、SIGMAからリーズナブルなものが出ています。

こちらは通称「カミソリマクロ」と呼ばれており、非常にシャープな描写が特徴のマクロレンズです。
70mmという中望遠が絶妙で、物撮りはもちろんポートレートでも活躍してくれる一本です。

SIGMAのArtラインは画質を最優先に開発されたシリーズで、非常に高画質なのがポイント。

てつみー

てつみー

まとめ

マクロレンズとは何なのか?できるだけ分かりやすく解説しました。
おさらいになりますが、ポイントは以下の2点です。

1. マクロレンズは被写体に近づける
2. 被写体を大きく撮影できる

そして、この特徴を活かして肉眼では見ることができない世界を表現したり、いつもの日常をちょっと面白く描くことができるのがマクロレンズの魅力です。

写真の新たな表現に挑戦してみたい方や、普通のレンズに少し飽きてきたという方は是非一度マクロレンズの世界を体験してみてください。

きっと面白くてハマってしまうと思います(笑)

てつみー

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それでは、また。

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